成田へ降り立った僕とKを迎えてくれたのは
真夏の千葉の熱波と、まとわりつく湿気だった。

第3ターミナルから第2ターミナルへの道を歩いていると
向日葵の植木の形をした散水機が生ぬるい霧のシャワーをかけてくる。

「これ以上、湿度あげてどうすんだよ」

僕らは悪態をつきながらも特急へ飛び乗る。
関東にいれば当たり前かもしれないが、都府県が3個も4個も
くっついたよりもまだ大きい島の人間に千葉と横浜との距離感などわかるはずもない。

BIG MAGIC OPEN―
言わずと知れた、店舗主導としては国内最大級の
MTGのトーナメント大会。
日曜のレガシーの部に出るため、スタンダードが行われる土曜日を
移動日とした僕らは、14時をまわって会場のパシフィコ横浜に到着した。

「グランプリ以来かな―あっ、ここ水ポケめっちゃでる」

先日リリースされたばかりのスマートフォンのアプリに気をよくしながら
先に着いていたIと合流する。どうやら鋳塊かじりのfoilを手に入れたようだ。
実は本戦よりも重要なイベントが今日、行われる。
過去のBMOに比べ、大幅に増えたはずのレガシーの定員300人が
事前のネット予約だけで早々に埋まってしまったのだ。
試される大地からわざわざやって来るほどの気違いである我々は
さすがに抜かりなかったが、マイペースなことで知られるこのIは
そんなBMOの毒牙にまんまと嵌まってしまったというわけだ。

前日トライアルもない。あとは18時から始まる受け付ける抽選に懸けるしかない。
SとA、Tもやって来て明日の調整がてらマジックで時間を潰す。
しかし無情にもアナウンスが告げたのは
抽選で参加できるのが10人という狭すぎる門。
しかしやることは一つしかない。18時になってIは駈け出した―
持ってきた整理番号は…1番!

「うお、やるな」
「でもこういうので端っこの番号って当たるイメージないよね」

縁起は良かったが、一抹の不安がよぎる。
時刻は19時半。そろそろ当選者が発表される。

「…3番、○○さん…4番、△△さん…」

一同は顔を見合わせた。
あれ、これって。

「いや、たまたま連番が呼ばれただけで順不同でしょ。最後まで聞こうよ」

「…39番、××さん…41番、□□さん…」

「おつかれ。」


帰り際、何が変わるわけでもないが、
BIG MAGICの顔である(と僕が勝手に思っている)岡本氏に
かつて日本で2番目にレガシーが上手かった男が抽選漏れしたことを告げ
IとKと僕は、この2日間の宿舎であるTの家への帰路についた。


********************


「あー、電池ない」

そうなのだ。
横浜からこの4人がずっとやり続けているポケモンGOというアプリは
位置情報を発信し続けているからか、とかく電池を食う。
Tの住むH駅にたどり着いたころには
予備のバッテリーを使ったにも関わらず、僕の電池残量は20%を下回っていた。

「今、この辺にカビゴン出るってよ」

翌日のアプリアップデートで対策されてしまうことになる、ポケモンの出現場所を
リアルタイムで調べられるサイトを見て、Tが呟いた。
自他ともに認めるポケモン好きでありながら、
今ひとつこのアプリを使いこなせていないうえに、歩きまわって疲れていた僕は
話半分でTらと共に件の通りへ向かった。早く帰ってシャワー浴びたいな―

あれ。なんかめっちゃ人、いる。

あれ。本当にカビゴン、出た。

あれ。もしかしてここにいる人みんな、カビゴンが欲しいために集まってんの?

ギャルやリーマン、若い人を中心に
この暑い土曜の夜、H駅前の商店街のような通りは賑わっていた。

なんだ、これ。めっちゃ楽しい。

「みんなと繋がってるこの気持ち、初代をやった以来かも。楽しいね」

「でしょ」

Iの表情に、翌日の予定が白紙になった悲壮感はなかったように見えた。
真夏の夜に、カビゴンがもたらした小さな奇跡は
もしかしたら、無意味になったかもしれないこの遠征を
少しだけ意味のあるものに変えてくれたのかもしれない。















というわけでカナスレを使ってきました(ゝ。∂)レシピはこれ

非実体化ナスレ
4 岸辺
4 三角州
4 不毛
3 Trop
3 Volc

4 DoS
4 マングース
4 タルモ

4 BS
4 PD
4 DZ
4 STF
4 FoW
4 稲妻
2 ピアス
2 四肢切断
1 嵌め
1 非実体化 ←結局最後まで2枚目が当たらなかった

2 紅蓮破
2 古えの遺恨
2 ランボー転落
1 自然のままに
1 もりちえ
1 狼狽の嵐
1 真髄の針
1 冬の宝珠
1 硫黄の渦
1 硫黄の精霊
1 突然のショック


前日りゅ~君「なんで旧枠(水没)入ってるの?」
ぼく「うるせえ殺すぞ」

( ˘⊖˘)。o(ああは言ったけど、どうせ環境の癌の奇跡には刺さらないし
試しに抜いてみるか。負けたらあいつのせいにしよ)

UBオムニ ○○
感染(2位) ××
赤単ストンピィ(IKD君) ○××
ジャンド ○○
感染(たかみーフレンズ) ×○○
ジャンク ×○×
奇跡 ○×○
奇跡 ××
グリデル ○××

りゅ~君のせいで4-5という不甲斐ない結果に。
2回戦目の感染がすべてだったと思う。正直、相性悪くないマッチアップだっただけに
落としたのがほんまつらい…
感染はかなり練習したと思ってたけど、
同じ人とずっとやってると癖みたいなのを無意識に認識してしまって
勝ちやすくなってしまうのかもしれない。たかみーにあまり勝てなかったので。

ちょっとしばらく大きい大会に出れないと思うけど
まだまだ(見た目が)美しくて勝てるデッキを追求していこうと思います!

コメント

おぎちゃん
2016年8月2日23:38

おつかれさまでした!

会えなかったのか残念です(´・ω・`)

GP千葉で僕と握手!

ムンナロー
2016年8月3日8:13

ちょっとお兄さん人気者すぎんよ~

千葉では必ずや!

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索